日経平均5日ぶり反落、終値55,895円(-413円)— 停戦合意ほころびでホルムズ再封鎖、海運・資源株の利益確定売りに押される
前日+2,878円高の歴代3位ラリーから一転、日経平均は5営業日ぶりに反落し、終値は55,895.32円(前日比-413.10円、-0.73%)。下げ幅は一時500円を超えた。空売り買い戻し一巡に加え、イスラエルのレバノン攻撃(死者254人)を受けイランがホルムズ海峡の船舶航行を再び停止、停戦合意の実効性に早くも疑義が生じた。WTI原油は94.41ドルから97.21ドル(+2.96%)へ反発。
東京市場は寄り付きこそNY市場+1,325ドルの流れを引き継いで続伸スタートとなったが、9時台後半から売り優勢に転じ、一時56,000円を割り込んだ後もさらに下げ幅を拡大。前引けは-200円程度で踏みとどまったが、後場寄り付き後に米イラン停戦合意の「ほころび」を報じる材料が相次ぎ、ヘッジファンドを中心とした利益確定売りが加速した。大引けは-413.10円の55,895.32円、TOPIXは-0.90%の3,741で5日ぶり反落。
反落の引き金は中東情勢の再緊迫化。イスラエル軍は停戦合意発表後の4/8夜、「レバノンは停戦対象外」との立場でヒズボラ拠点への大規模空爆を実施、少なくとも254人が死亡した。これを「合意違反」と断じたイランは、昨夜合意したホルムズ海峡での船舶航行の再開を再度停止。4/10にイスラマバードで予定される米イラン正式和平交渉の開始を前に、「2週間停戦」の枠組みは発表からわずか数時間で信頼性を失う展開となった。原油市場はこれを即座に織り込み、WTI原油先物は昨日-16%の94.41ドルから今日の時間帯中に97.21ドル(+2.96%)まで3ドル近く反発している。
セクター別では、朝刊で「本日は反落懸念」と指摘した海運株(商船三井・日本郵船)が予想通り弱く、一時は前場前半から-3%超まで下げた後、ホルムズ再封鎖報道で運賃再騰期待が戻り下げ渋った。鉄鋼・非鉄・総合商社など資源・景気敏感セクターは大きく利益確定売りに押された一方、JT・KDDI・武田薬品・ヒューリックなどディフェンシブは相対的に堅調。金融株は日銀4月利上げ観測維持でしっかり。米株先物はS&P500先物が-0.3%の6,760近辺で推移、欧州株は軒並み軟調で、午後の時間帯は「世界的なリスクオフへの小休止」の色合いが濃い。
さらに投資家心理を悪化させたのが、Anthropicの「Claude Mythos Preview」と「Project Glasswing」の発表(現地時間4/9)。公称で既存のClaude Opus 4.6およびGemini 3.1を上回る能力を持ち、「あらゆる主要OS・主要Webブラウザで数千件の重大脆弱性を発見した」と明かされたこのモデルは、あまりに高い攻撃的能力を理由に一般公開が見送られた。代わりにAWS・Microsoft・Apple・Broadcom・Cisco・CrowdStrike・Google・JPMorgan・NVIDIA・Palo Alto Networks等50社以上への限定提供に $100M の使用クレジットが付与される形となり、サイバーセキュリティ銘柄が米市場で買われる反面、汎用AI株の一部には利益確定売りが出た。日本市場でもソフトバンク・NTT等の通信・AIプレイヤーは持ち合いに。
DataParadeへの示唆 今朝の朝刊で「(1)停戦は2週間の時限措置、(2)ホルムズ実質封鎖、(3)4/10 米CPI、(4)+2,878円後の利確圧力」と4つの警戒点を挙げたが、そのうち(1)(2)(4)が揃い踏みで顕在化した格好。特に「停戦の実効性」がわずか数時間で崩れた点は、クライアント向け助言の緊急度を一段引き上げる必要がある。本日中にまとめるべきは、(a)停戦再燃シナリオ別のポートフォリオ感応度マップ(原油・円・海運・商社・エネルギー)、(b)明日4/10米CPI発表のサプライズ幅別・日経ギャップ予測、(c)Claude Mythos発表を踏まえた当社AI基盤運用方針の更新メモ(Project Glasswingの参加メリット評価含む)。明朝の朝刊までにこの3点を仕上げたい。 [日本経済新聞]
| 銘柄 | 保有数 | 現在値 | 評価額 | 前日比 | 注目材料 |
|---|---|---|---|---|---|
| QQQ | 70口 | $605.07 | ¥6,742,971 | +0.00% | S&P先物-0.3%、Mythos発表後は値固め |
| VYM | 178口 | $152.83 | ¥4,332,260 | +0.00% | 高配当ETF、円安で円貨評価額は微増 |
| HDV | 189口 | $132.03 | ¥3,972,174 | +0.80% | WTI +2.96%反発でエネ比率が追い風へ逆転 |
| SPYD | 525口 | $46.71 | ¥3,905,831 | +0.00% | S&P500高配当、米市場待ち |
| 商船三井 | 300株 | ¥6,773 | ¥2,031,900 | -1.80% | 海運、ホルムズ再封鎖で下げ渋り |
| 日本郵船 | 300株 | ¥6,245 | ¥1,873,500 | -1.50% | 海運、中東情勢で後場買い戻し |
| 武田薬品 | 300株 | ¥5,795 | ¥1,738,500 | +0.78% | ディフェンシブに資金退避 |
| ゆうちょ銀行 | 600株 | ¥2,790 | ¥1,674,000 | -0.18% | 金融株しっかり、日銀利上げ観測維持 |
| KDDI | 600株 | ¥2,763 | ¥1,657,800 | +0.47% | 通信ディフェンシブ、堅調 |
| JT | 200株 | ¥6,145 | ¥1,229,000 | +0.57% | ディフェンシブ筆頭、買いが集中 |
| ヒューリック | 600株 | ¥1,962 | ¥1,177,200 | -0.81% | 不動産、高位持ち合い |
| 極楽湯HD | 2,000株 | ¥495 | ¥990,000 | -0.60% | 内需株、リスクオフで売り |
| 小松製作所 | 100株 | ¥6,705 | ¥670,500 | -1.11% | 建機、景気敏感株として利確売り |
| 三井物産 | 100株 | ¥6,648 | ¥664,800 | -1.07% | 総合商社、資源反発も利確優勢 |
| ソフトバンク | 2,000株 | ¥218.5 | ¥437,000 | -0.59% | 通信、Mythos発表後は持ち合い |
ドル建てETFはUSD/JPY 159.20円で円換算(4/9 16:00 JST時点) · 評価額降順 · ETFは米市場時間前のため円換算ベースのみ変動 · 国内株は4/9大引け値
| 指標 | 値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 55,895 | -413 (-0.73%) |
| TOPIX | 3,741 | -0.90% |
| S&P500 先物 | 6,760 | -0.3% |
| Dow 先物 | 47,750 | -0.33% |
| ドル円 | ¥159.20 | +0.70円 (円安) |
| WTI原油 | $97.21 | +2.96% |
| ビットコイン | $71,800 | -1.0% |
日経/TOPIX: 4/9 大引け / 米先物・為替・WTI・BTC: 4/9 16:00 JST時点