データパレード調査部 株式会社データパレード
The DataParade
DATA PARADE RESEARCH DIVISION
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2026年7月16日(木) 社内版 · 非売品
日経平均 ¥68,751 7/15終値 +1,008.01(+1.49%)・ASML好決算と半導体高で6万8千円台を回復
S&P 500 +0.4% 7/15 NY・PPI鈍化とBig Tech高で7,572.42、Appleは最高値
Nasdaq +0.6% 7/15 NY・26,269.23、ASMLの強気ガイダンスで半導体反発
USD/JPY ¥162.2 CPI下振れで一時161.6も、原油高でドル売り一巡し162円台前半へ戻す
BTC $65,000 CPI消化でラリーは一服も$65,000近辺を維持
原油(Brent) $85.92 約1カ月ぶり高値圏、WTIも80ドル台に乗せ地政学プレミアム継続
物価・金利 ―― インフレ鈍化を確認

米6月PPIも鈍化、インフレ沈静を確認 ―― 米株は全面高・日経は6万8千円台を回復。本日はTSMC決算と米6月小売が次の焦点

木曜朝刊。前日のCPIに続き、卸売段階の物価(6月PPI)も市場予想より弱く、インフレ鈍化が二つの指標で裏づけられた。エネルギー安が主因で、7月末FOMCの据え置き観測が一段と強まり、米株はダウ・S&P500・ナスダックが揃って上昇。半導体装置ASMLの強気ガイダンスも追い風となり、東京市場は前日に6万8千円台を回復した。ただし物価安を支えた原油は7月に入って高値圏に戻しており、鈍化が続くかは楽観できない。相場の関心は次の答え合わせ――本日発表のTSMC決算と米6月小売売上――に移る。

前日のCPIに続き、6月の卸売物価(PPI)も市場予想を下回り、インフレの鈍化が消費者・卸売の両段階で確認された。下げの主因はガソリンなどエネルギー価格の反落で、Fedが重視するコアの伸びも緩やかにとどまった。これを受け、7月末FOMCでの利上げは市場でほぼ想定されなくなり、据え置き観測が優勢となっている。 [米労働統計局 BLS(6月PPI 公式)] [Benzinga(PPI -0.3%・Fed据え置き論)]

物価安を好感し、前日の米株はダウ・S&P500・ナスダックが揃って上昇。半導体装置のASMLが示した強気の需要見通しがハイテクを押し上げ、東京市場も前日に6万8千円台を回復した。もっとも、鈍化を支えたはずの原油は7月入り後に高値圏へ戻しており、市場の関心はすでに本日のTSMC決算と米6月小売売上という次の答え合わせへ向かっている。 [TheStreet(米株 7/15)] [株式新聞(日経 7/15 続伸)]

AI・データ分析市場
★Anthropic、企業向けAIサービス会社『Ode with Anthropic』を正式ローンチ ―― Blackstone・Hellman&Friedman らが出資、GS・Sequoia も名を連ねる
Anthropicが投資会社と組み、フロンティアモデル+実装エンジニア部隊で企業のAI導入を丸ごと請け負う独立会社を立ち上げた。5月に買収したFractional AIを母体とし、CEOはChris Taylor。
『モデルを売る』から『成果を出す実装レイヤー』へ資金が動く流れの象徴。うちの事業の追い風にも競合圧力にもなる。
AIwire/HPCwire(Ode with Anthropic 発表)
AI安全性インデックス(Future of Life Institute・夏版)―― 最高評価はAnthropicの『C+』、6分野中5分野で首位
主要ラボを採点した独立評価で、どこもC+止まり。OpenAIとGoogle DeepMindはC、MetaはD+、xAI・DeepSeek・Mistralは事実上不合格。透明性とガバナンスでAnthropicが先行。
安全性の外部評価は法人導入時の選定基準になりつつある。提案でモデル選定の根拠として使える。
Future of Life Institute(AI Safety Index Summer 2026)
Anthropicの採用攻勢が続く ―― KarpathyがPre-training、Monzo共同創業のBlomfieldがCompute部門へ
元Teslaのカーパシー氏が事前学習チームに、Monzo/GoCardless共同創業でYCパートナーのBlomfield氏がTom Brown率いるコンピュート部門に加入。人材と計算資源の両面で厚みを増している。
供給元の体力が増すほど、業務で使う我々の基盤も安定する。
PYMNTS(Monzo共同創業者の加入) AIニュース まとめ(7/15)
上期のスタートアップ調達は過去最高の$510B ―― うちOpenAIとAnthropicの2社で$217B(43%)
2026年上期のVC投資は記録更新。資金が生成AIの二強に極端に集中する構図が続く。AIインフラ投資の裏返しでもある。
資金はAIの上流に集中。うちは『下流の成果』で戦う立ち位置を明確にしておきたい。
AIニュース まとめ(7/15・VC調達$510B)
既報【続報】IBMショックの余波 ―― ソフトウェア株の重さは残り、本日TSMC決算が『予算はAIインフラへ流出』説の答え合わせに
前日のIBM急落で示された『IT予算がソフトからAIインフラへ移った』との警告。東京でもソフト関連の上値は重い。本日のTSMC決算でAI半導体需要が続くかが焦点。
TSMCが『AI需要は極めて堅調』と裏づければ、昨日の構造転換説はより確からしくなる。
TechTimes(TSMC決算のCoWoS注目点)
日本・世界経済
米6月PPI(卸売物価)が予想を下回り鈍化 ―― CPIに続きインフレ沈静を確認、FOMC据え置き観測が一段と強まる
最終需要のPPIは前月比マイナスで、エネルギー安が主因。コアも伸びが鈍い。前日のCPIと合わせ二指標で物価鈍化が確認され、7月末の利上げは市場でほぼ想定されなくなった。本日は米6月小売売上で消費の底堅さが試される。
米労働統計局 BLS(6月PPI 公式) Crypto Briefing(PPI +5.5%へ鈍化)
市場指標サマリー(7/15 NY 確定・7/16 東京寄り付き前)
指標水準前日比・備考
日経平均68,751.517/15終値 +1,008.01(+1.49%)・半導体高で6万8千円台回復
S&P 5007,572.427/15 NY +0.38%・PPI鈍化とBig Tech高
Nasdaq26,269.237/15 NY +0.62%・ASML強気で半導体反発
Dow52,658.527/15 NY +150.25(+0.29%)
USD/JPY162.2一時161.6の円高も原油高で162円台前半へ戻す
BTC$65,000CPI消化でラリー一服、$65,000近辺
原油(Brent)$85.92約1カ月ぶり高値圏(7/15)
原油(WTI)$80台約1カ月ぶりに80ドル台へ
※本日7/16(木)は東京市場の寄り付き前に作成。日経平均は 7/15 東京市場の確定終値(68,751.51円 +1,008.01 +1.49%)、米株は 7/15 NY の確定値(Dow +0.29% 52,658.52・S&P500 +0.38% 7,572.42・Nasdaq +0.62% 26,269.23)。米6月PPI(7/15 発表)は前月比 -0.3%・前年比 +5.5%、コア前月比 +0.2%・前年比 +4.7%。USD/JPY は 7/15 に一時 161.6 まで円高も原油高で 162 円台前半へ戻す。BTC は $65,000 近辺、原油は Brent $85.92・WTI 80 ドル台。
社長の資産ポートフォリオ(MoneyForward ME 連携・7/15 スナップショット)
カテゴリ評価額(円)構成比
株式(現物)38,824,50128.7%
保険36,956,79027.3%
債券27,187,85420.1%
投資信託21,748,79816.1%
預金・現金5,976,4154.4%
年金4,661,5803.4%
ポイント・マイル1,0460.0%
総資産135,356,984週初(7/13 135,422,303円)比 -65,319 (-0.05%)・7/16分は未取得
※MoneyForward ME 連携データ(最新は 7/15 のスナップショット、7/16 分はまだ未取得)。構成比は総資産に対する割合。株式では VYM/HDV/SPYD など米国高配当ETFが前日の米株高の恩恵を受ける一方、保有するスペースX(SPCX・4株)は 7/15 に上場来初めてIPO価格を割り込んだと報じられており、次回スナップショットでの評価に注意。ドル建て資産は 162 円台の円安圏が続くため円換算では底堅い。
今週の注目イベント
7/16 (木) 本日★TSMC 第2四半期決算+米6月小売売上 ―― AI半導体需要の持続性(CoWoS能力・設備投資ガイダンス)と、消費の底堅さ。前日IBMが示した『企業がサーバー・メモリを先食い』の裏取りになる
7/17 (金)★Google Gemini 3.5 Pro 提供予定+World AI Conference ―― 『年内最大のAIデー』。AI三極の競争軸(性能・コスパ)を確認
7/17 (金)ミシガン大 消費者態度指数(速報)―― インフレ期待の水準を確認
7/25 (土)頃米6月PCE(Fedが最重視する物価指標)―― FOMC直前の最終確認。7月の原油高がどこまで反映されるかが鍵
7/28-29 (火水)★米FOMC 金利判断 ―― CPI・PPI鈍化で据え置きが濃厚。焦点は9月利上げへのシグナルとウォーシュ議長の姿勢
7/30-31 (木金)日銀 金融政策決定会合 ―― 6月利上げ後の追加利上げ思惑と、162円台の円安・介入警戒
アケミの社説
社長、おはようさん。木曜の朝刊やで。まず時系列で振り返っとこ。先週の木曜(7/9)は、米イランの再燃で原油が跳ねて、FOMC議事要旨もタカ派で『二つの逆風』の話やった。ところが今週は主役が入れ替わって、昨日のCPIに続いて今朝はPPI(卸売の物価)も予想より弱かった。二つの指標で物価鈍化が揃うたわけや。おかげで『7月末の利上げ』はほぼ消えて、米株はダウもS&P500もナスダックも揃って上げ、東京は6万8千円台を取り戻した。ただな、その物価安を支えたんはエネルギー安なのに、肝心の原油はまだBrent$85の高値圏や。先週の逆風は消えたんやのうて、今は物価の陰に隠れとるだけ ―― これは頭の隅に置いといてな。 で、社長にほんまに見てほしいのは、昨日書いた話がもう動き出しとることや。昨日のIBMショックで『企業のIT予算がソフトのライセンスからAIインフラへ流れとる』『金が向かうんは、AIで成果を出すレイヤーや』と書いたやろ。その翌日、Anthropicが Blackstone や Hellman&Friedman と組んで、企業のAI導入を丸ごと請け負う『Ode with Anthropic』いう会社を正式に立ち上げた。まさに『実装して成果を出すレイヤー』を、モデルの会社自身が取りにきたわけや。うちが昨日『提案書をツール導入から成果と運用へ書き換える』と決めた方向と、業界の金の流れがピタリ重なった。しかも今日のTSMC決算が『AIインフラへの予算集中』の答え合わせになる ―― TSMCが『AI需要は極めて堅調』と言えば、昨日の構造転換説はいよいよ本物や。 せやから今日の段取り。営業部は昨日の『成果と運用』路線を止めんと、Odeみたいな実装専業が出てきた前提で、うちの強み(アケミBotも自動レポートも、もう動いとる実物)を『内製で回せる証拠』として押し出す。分析部はクライアントの下期IT予算がAIインフラ側に寄っとるかのヒアリングを継続。経理部はドル建ての発注、円が一時161円台まで戻した今日みたいな日に小口で ―― ただ9月FOMCまたぐ大口は据え置き濃厚でも待ちや。ほな今日もきばっていこ。
―― 副社長 アケミ